セミナー

全体構成

日本雪崩ネットワークでは、一般レクリエーショナルを対象にした教育と、現場プロフェッショナルに対する教育を明快に分けています。いずれのプログラムも情報共有のコンセプトを根底に持つことは同じですが、その特徴が異なります。

レクリエーショナル

レクリエーショナルとは、休日の楽しみとして雪山に入る人を指します。登山者、滑走者、スノーシューやスノーハイキング、スノーモービラー、渓流釣りなど、多様なアウトドア・アクティビティが含まれます。社会人山岳会や高校大学の山岳部に所属する、あるいは仲間とグループを作っている方から、個人ベースで楽しんでいる方まで、その構成も多様です。

雪崩の危険に気づく機会として「アバランチナイト」を実施しています。2時間の無料セミナーで雪崩の基礎と事故事例についてお話をします。アバランチナイトの姉妹版として「ミニ・アバランチナイト」を、プロショップやメーカーのサポートを受けつつ、JANプロフェッショナルメンバーあるいはアクティブメンバーが開催しています。アバランチナイトより小規模な開催ですので、これから雪山に入りたい方や経験が浅い方でも気軽に質問できるタイプの安全セミナーです。

フィールドでの具体的なリスクマネジメントを学ぶ機会が「セイフティキャンプ」です。安全対策の最も重要なフレームワークを2日間で学ぶ「ベーシック・セイフティキャンプ」と、積雪がどの程度不安定であるのか、その評価方法を5日間で講習する「アドバンス・セイフティキャンプ」があります。ベーシックを受講後、学んだことを数シーズン、フィールドで実践した後に、アドバンスを受講すると、より理解が深まると思います。いずれの講習も、JANが発表している雪崩情報について適切な利用が可能となるように考慮されています。

アバランチナイト

アバランチナイト

雪崩安全対策の基本と最近の事故概況についてお話をする安全セミナーです

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ミニ・アバランチナイト

ミニ・アバランチナイト

アバランチナイトの姉妹版です。ショップやメーカーなどの協力を得て、各地で開催しています。

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ベーシック・セイフティキャンプ

ベーシック・セイフティキャンプ

雪崩安全対策に係る包括的な内容をカバーした2日間の基礎講習会です。

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アドバンス・セイフティキャンプ

アドバンス・セイフティキャンプ

基礎講習会を受講しており、既にフィールドでの経験が十分にある方を対象にした5日間の上級講習会です。

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AvSAR基礎コース

AvSAR基礎コース

このコースは、雪崩ビーコンやプローブなどの基本的な使い方から、効果的な掘り出しの方法、そして戦略的な仲間による捜索に関して、包括的に訓練します。

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プロフェッショナル

プロフェッショナルとは、業務として他者あるいは公衆の安全に係る人を指します。山岳ガイド、スキーパトロール、ヘリスキーやキャットスキー、捜索救助隊、ビジターセンターなどです。また、たとえば、山中にある施設管理を業務として、日常的に雪山に入る方もこのカテゴリとなります。

前提条件
プロフェッショナルの教育プログラムのプロセスに入るには、最低限必要とされる経験や知識、スキルの水準があります。この水準に達しないまま雪崩業務従事者レベル1を受講しても、講習内容を十分に理解できないことが、これまでの経験から明らかになっています。

受講希望者は、基礎的な雪崩講習会を既に受けており、そこで学んだ基本スキルが身に付いていることが必要です。BSC(ベーシック・セイフティキャンプ)の受講が最低限で、実際にはASC(アドバンス・セイフティキャンプ)を受講しておいたほうが、内容理解が深まります。また一方で、BSCの受講のみでも、既にレベル1あるいはレベル2を取得した人との業務活動の実績があるならば、それは考慮されます。ここで言う業務活動とは、単にフィールドで一緒に行動するというだけでなく、朝夕の雪崩ハザード評価と予測を含む、リスクマネジメント全体への参加を含みます。

熟達へのプロセス
「雪崩業務従事者レベル1」は基礎訓練コースです。安全対策に必要な雪崩ハザード評価と予測に係るフィールド・データの採取と記録を学び、そのリスクマネジメントの手法に触れます。受講後は、日々の業務で、学んだ知識とスキルの定着を図るOJT(on the job training)の期間が最低数シーズンは必要です。

OJTの期間は、同じ教育を受けた先輩あるいはメンターとなるレベル2所持者のアドバイスを受けつつ経験を積むことが必要です。また、JANは観察データおよび雪崩ハザード評価が投稿できるプラットフォームをウェブに用意しており、正会員となることで利用が可能となっています。これは個人で活動する人が多い日本の特徴を考慮し、JANがその成長を手助けするために設けています。

「雪崩業務従事者レベル2」では、受講生の雪崩対策に係る能力が一定水準を満たしているのか多角的にアセスメントされます。また、業務上、多くの場面で問題となる意思決定に影響を与えるヒューマンファクターへの理解を深めるプログラムも織り込まれています。そして、この人的リソースに係る能力評価は、カナダ、ニュージーランド、アイスランド、スウェーデンなど複数の国で業界標準として認証されています。

「雪崩対策は生涯教育」との言葉が雪崩プロフェッショナルの間ではあります。レベル1の受講は、最初の一歩として良い機会になると思います。しかし一方で、受講しただけでは何も意味がありません。JANでは、時間を掛けて地道に雪崩の危険と向き合い、その職能を身に付けようとしている人を応援しています。レベル1受講後、JAN会員となることで、各種CPDに参加可能となり、また資格の所持者としてウェブに氏名が掲示されます。

雪崩業務従事者レベル1

雪崩業務従事者レベル1

山岳ガイドやスキーパトロールなどアウトドアの現場で働くプロフェッショナルに対して基礎的な訓練を提供します。

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雪崩業務従事者レベル2

雪崩業務従事者レベル2

基礎訓練であるLevel 1を受講した後、現場経験を積んだプロフェッショナルが受講する上級プログラムです。

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AvSAR上級

AvSAR上級

雪崩業務従事者レベル2を取得するには日本雪崩捜索救助協議会が開催している「AvSAR上級コース」の受講が必要となります。

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CPD

CPD

基礎講習会を受講しており、既にフィールドでの経験が十分にある方を対象にした5日間の上級講習会です。

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Avalanche Meeting

Avalanche Meeting

基礎講習会を受講しており、既にフィールドでの経験が十分にある方を対象にした5日間の上級講習会です。

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プロバイダー

日本雪崩ネットワークでは、教育プログラムをよく理解し、一定の条件を満たしたプロフェショナルメンバーあるいはアクティブメンバーがプロバイダーとして各種講習会等を自主開催できるシステムを採用しています。アクティブメンバー以上であれば「ミニ・アバランチナイト」「AvSAR基礎コース」が開催できます。また、「ベーシック・セイフティキャンプ」はプロフェッショナルメンバーであれば開催可能です。

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