講習会

プロフェッショナル

雪崩業務従事者レベル1

雪崩業務従事者レベル1コースは、山岳ガイドやスキーパトロールなどアウトドアの現場で働くプロフェッショナルに対して基礎訓練の機会を提供します。コースは一週間に渡り、雪崩現象、山岳の積雪特性や地形理解、気象や積雪データの採取と記録、雪崩ハザード評価およびリスク管理、そして捜索救助などを学びます。

1.プログラムの目標と構成要素

トレーニングスクール・プログラムは、受講生が冬季アウトドアの現場において、雪崩安全対策に従事する人材として求められる水準の知識や技能等を有しているか、そしてまた、それを状況に合わせて適切かつ効果的に適応させることで、許容可能な範囲に雪崩リスクをマネジメント可能であるか、その能力を査定します。レベル1を受講する時点で、受講生は一般レクリエーショナル水準の知識や技能があることが前提です。レベル1とレベル2は、連続性のある全体設計されたプログラムであり、レベル2取得者を雪崩スキルある人材としています。
詳細はプログラムの構成要素(PDF)をご覧ください。

2.事前条件

申込者は、以下の条件を満たす必要があります。

  • 20歳以上であること。
  • JAN BSC(ベーシック・セイフティキャンプ)を受講していること。ただし、内容理解のためには、JAN ASC(アドバンス・セイフティキャンプ)を推奨。
  • 多様な雪質となるバックカントリーにおいて、十分な滑走技術および優れた体力があること。ツアー用のビンディング、シールなどの使用に慣れていること。バックパックを背負い、深雪やクラスト、ウインドスラブ、密な樹林など、様々な条件となる急峻な地形で安定して滑走できること。この基準を満たさない場合、コースの途中でも受講の停止がありえます。
  • 雪崩捜索救助に関し、「仲間による捜索」の手順と、複数埋没の捜索(雪崩ビーコン2個、広さ40m×40m、深さ70cm以上に埋設)のスキルに熟達し、一貫性ある動作ができること。

3.コース評価

この一週間の訓練コースは、理論を学ぶ座学が40%、現場適応のフィールド実習が60%で構成されています。コースの評価は筆記試験と練習問題、フィールドブックの記載、技能試験とフィールド・ディスカッションを組み合わせて行います。コースにおける評価区分は以下の6項目です。

  • 気象観測
  • スノープロファイル
  • 雪崩ハザード評価
  • 雪崩捜索救助
  • 筆記試験
  • フィールドブック

合格条件

  • 雪崩業務従事者レベル1の認定を受けるには、すべての項目で 70%以上の点数が必要です。
  • 総合点が70%に達しながら、評価項目の内1項目のみが不合格だった場合、不合格項目の再試験を受けることができます。ただし、雪崩ハザード評価を落とした場合は、コース全体が不合格となります。再試験には追加料金が必要です。
  • 評価項目2つが不合格の場合、総合点が70%以上あっても不合格です。
  • 雪崩捜索救助のテストに合格する必要があります。

4.日程と受講料

コースの日々の予定はサンプル・スケジュール(pdf)をご覧ください。

日程
2025年1月21日(火)~27日(月)
場所
白馬小谷(長野県)
入山する可能性ある山域は遠見尾根から八方尾根、白馬乗鞍岳、大渚山までの範囲
募集
18名
締切
定員に達し次第、あるいは2024年11月30日
料金
16万円(マニュアル、フィールドブック等、資料一式)
補足
料金に宿泊、食事、交通機関、スキー場リフト代は含まれません。受講生は、自分自身で会場やフィールドまで移動手段を用意する必要があります。

5.装備リスト

受講生はバックカントリーツアーを実施可能な装備が必要です。また、それらの使い方に慣れおく必要があります。詳細は装備リストをご確認ください。

装備リスト(pdf)

6.申込手順

申込手順は以下となります。

  • 申込フォームから基本情報をお送りください。
  • 基本情報を確認の後、事務局から講習会に関わる追加情報をメールでお送りします。このメールには、振込口座やキャンセルポリシーなどが含まれます。
  • 受講料の振込は、すべての情報の確認が取れた後となります。
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