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2021/03/02

【調査速報】210228余市岳1218峰・雪崩事故

2021年2月28日に余市岳1218峰で発生した雪崩事故について、3月1日に現地調査を行いましたので、速報としてお知らせ致します。数値等は速報値ですので、この後、変更される可能性もあります。

  

●事故概略●
日 付: 2021年2月28日
時 刻: 12時過ぎ
場 所: 1218峰北斜面(地形図

概 略: 余市岳の西側区域にて、山岳滑走をしていたガイドツアーのグループ(6人)の内、顧客1人(女性44)が雪崩に巻き込まれた。埋没者はガイドとグループメンバーによってすぐに発見され、防災ヘリにて病院に搬送されたが死亡した。

210301_yoichidake_map.JPG

地形図:赤色が調査で判明した概ねの雪崩範囲

  

●雪崩データ●
種 類: 面発生乾雪表層雪崩(ウインドスラブ・推定)
規 模: サイズ2.5(流下距離約500 m)
標 高: 1,120m付近(上部破断面)
方 位: 北西
破断面: 幅 50 m以上、厚さ20- 100 cm以上(一部推定)
傾 斜: 40°
弱 層: 不明
滑り面: 不明
※破断面データ(SPIN)・近傍積雪データ(SPIN

雪崩が発生した後の気象条件(風など)により、破断面は不明瞭化していた。西側の側部破断面は、薄く不連続な形で残る。デブリは、標高910m付近の平坦部を一部通過。当日(3/1)の気象コンディションが悪く、観察調査は限定的となった。

 

210301_yoichidake.JPG

写真:走路下部

 

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