JAN MAGAZINES

2019/12/26

【vol.1】シーズン開幕

新しいプログラム「7 STEPS」に沿った雪崩セミナーが開催されました。

シーズンキックオフの雪崩安全セミナー
なかなかまとまった雪が降らず、やきもきされている皆さんも多いのではないでしょうか? 12月23日、ホクト文化ホールでの「アバランチナイトin長野」をもって、今シーズンのアバランチナイトのスケジュールがすべて終了し、合わせて1,500名を超える雪山ユーザーにご来場頂きました。ありがとうございます。ご参加された方はいかがでしたでしょうか?
今年は金沢(石川県)で初開催となりましたが、これでアバランチナイトを始めてから全国33都市を回ったことになります。まだ、開催できていない場所も多いのですが、少しずつ、雪山を楽しまれている方のところにお邪魔したいと思っています。

新潟県との共催である新潟会場では、玉木大二朗氏(新潟県警山岳遭難救助隊長)からヘリコプターによる救助活動について、長野県山岳総合センターとの共催である長野会場では、杉田浩康氏(長野県山岳総合センター所長)から長野県内における冬季山岳遭難についてのお話もありました。杉田氏のお話は長野県が作成している『令和元年・冬山情報』にも掲載されています。
この後も無料の安全セミナーである「ミニ・アバランチナイト」の開催予定もあります。お近くでの開催がありましたら、ぜひご参加ください。ミニ・アバランチナイトは、雪山登山やバックカントリーでの滑走を始めようとしている方への初歩的な内容となります。


新しい安全プログラム「7 STEPS」
JANでは05/06シーズンから「Think SNOW」という安全啓発を実施してきました。「地形認識と行動マネジメント」のバランスが悪いと事故が大きくなること、そして「ヒューマン・ファクター」の罠に陥らないように「良い行動習慣」を身につけるため「4つの問い」を使うように促すものです。

このThink SNOWから一歩進め、雪崩対策の全体像をしっかりと捉えていただくことを目的とした新しい安全プログラム「7 STEPS」を開始しました。雪崩対策で重要なのは、問題を枝葉となる細部から考えていくのではなく、幹で構成される「全体の絵」をしっかりと押さえてから、段階を踏みつつ、順序良く、時間を掛けて各事項に取り組むことです。

バックカントリーでの安全対策「7 STEPS」は、事前準備から現場での判断、そして事故への対応までを7つの段階で整理しています。その7つとは「雪山とスキー場」「装備を持つ」「訓練をする」「計画を立てる」「状況に気づく」「リスクを減らす」「捜索救助を行う」です。その要点は上記リンク先に記載していますが、今後も、このマガジンを通して、補足的な情報を掲載していく予定です。
なお、7 STEPSのA4フライヤーは日本語・英語・中国語の各種がPDFで掲載されています。山岳会や仲間との安全講習などにご活用ください。

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